植物生理学テスト勉強
エチレンについて
- 作用花弁の老化促進
- 果実の成熟
- 節間伸長(浮き稲)(SNORKEL1&2が転写因子)
- 病原菌への応答(エチレン非感受性のタバコは病害に弱い)
- ウリ科植物の性決定(エチレン合成の上昇によりおしべの分化抑制が起こる)→雌花化
生合成
無酸素状態でエチレン蓄積
メチオニン→S-アデノシルメチオニン(ACSが働く)→ACC(ACOが働く)→エチレン
ACS、ACOはc DNAライブラリに抗体を用いることで単離された。
ACSは二量体を形成する。ACSのC末端のリン酸化がETO1の作用を阻害することでACSは安定化する。
信号伝達
エチレンが受容体で小胞体膜状に存在するETR1に結合すると受容体ETR1は相互作用していたCTR1を不活性化する。するとCTR1のリン酸化の作用をEIN2は受けなくなる。(CTR1はセリン/スレオニンキナーゼをコードするリン酸化酵素の役割をする。)するとプロテアーゼによりEIN2はN末端とC末端のペプチドに分かれ、C末端側が核内に移行しEIN3と相互作用し、EIN3/EIL1はERF1遺伝子のプロモーターに結合。ERF1も転写因子でエチレン応答性遺伝子の転写を制御する。
変異体
- eto 三重反応を起こす。(伸長抑制、胚軸の肥大、茎頂フックの過度な屈曲。)→ACSをユビキチン化出来ない。→ACS分解されない。→ACS安定化→エチレン合成の恒常化
- eto2 ACS5を安定化
- eto3 ACS9を安定化
- ctr1 恒常的な三重反応
- ers1,etr1 成長しない
- etr1,etr2,ein 4背高い
ETO1はユビキチンリガーゼ複合体の構成因子の1つ。ACSタンパクをユビキチン化のターゲットにする。