アキタの雑記

博士後期課程の雑記ブログ。 読んだ本、コンピューター系のメモ、愛猫の写真、勉強のこととか。

カテゴリ: ニュース

ブラジルの熱帯雨林アマゾンの記録的火災

amazon
今日はAmazon fires: Brazilian rainforest burning at record rate, space agency warnsという記事です。火災が人為的に引き起こされたもので記録的な勢いで火災が起きているのは今年1月に政権が交代してからなので、現政権への森林保全の対応に対して批判が集まっているようです。政治とも絡んでくるので保全というものは難しいですね。

アマゾンの記録的な火災によって出た煙によってサンパウロでは真っ黒にblack outしそれが1時間も続いたようです。この煙は2700km以上もの距離から強風によって運ばれてきました。火災の凄さがわかりますね。

アマゾンでの火災の原因

Inpeによると今年1月から8月までで72000件も森林火災が起こっており、これは2013年からの観測史上最大である。

さらに、8月15日(木)から9500件もの火災が主にアマゾン地域から観測されている。

アマゾンでの森林の自然火災は主に乾季に起こりますが、森林火災は自然火災だけでなく違法な森林伐採などによっても引き起こされる。

ボルソナーロ氏はデータを見直したうえで、今はqueimadaと呼ばれる農民たちが農業のために土地を焼く季節だとした。

Inpeは今年の森林火災の件数は乾季とはいえ通常よりも多いと指摘している。

さらに、Inpeの科学者Alberto Setzerはこの火災は今年の異常気象とは関連がなく、降雨量も平均を少し下回る程度だとしています。

乾季は火を使い広げるには良い季節だが、意図的にせよ偶然にせよ火をつけているのは人間だ。

ボルソナーロ氏が大統領就任後から悪化する森林伐採

科学者によるとアマゾンの森林減少はボルソナーロ氏が大統領に就任した今年1月から加速している。

アマゾンは世界で一番大きな熱帯雨林で、森林は二酸化炭素を吸収するので地球温暖化の進行を遅くする働きがある。

過去20年の前政権では森林伐採が減少するようにアマゾンを管理してきたが、現政権ではそのような動きはみられない。

人口琥珀(Artificial Amber)

ARTIFICIAL AMBER

この前はThe arch mission foundationのDNAストレージについて書きました。今回は人口琥珀(Artificial Amber)についてです。ARTIFICIAL AMBERから書きましたので英語で読みたい人はどうぞ。

クマムシが月に着陸かで、クマムシがこの人口琥珀に封じ込められて月に送られたんだーってことが書いたのでそれに関する補足みたいな形になりそうです。ただ、詳細なページはまだ作られていないようなので、ざっくりと概要だけになります。

情報を保存してきた琥珀

自然は樹木から得られる樹液から琥珀を作り何百万年もの間生物学的なサンプルを保存してきました。

映画ジュラシックパークでは、琥珀に保存された蚊のような生物を取り出し、それが吸った恐竜の血を抽出し恐竜を作り出しました。これは映画の話ですが、琥珀に様々な太古の生物が保存されているのは事実です。

人口琥珀の利用

現在、昆虫学者や植物学者によって様々な形で人口的に合成された樹液を使って生物学的なサンプルの保存が行われています。

The arch mission foundationでの研究

The arch mission foundationでも、このような人口的に合成された樹液をを人口琥珀として使って、DNAや細胞、生物の長期保存およびそのリカバリーができないかを研究しています。

プロジェクトの一部では、宇宙空間で長期保存に耐えるように生物学的な材料を琥珀にどのように封じ込めるか、また琥珀に封じ込められた標本をどのようにリカバリーするかについての探求も行われています。

個人的感想

クマムシが月に不時着したニュースでは、クマムシが人口琥珀に封じ込められてロケットで飛ばされたと書いてあったと記憶しています。クマムシは乾眠していれば琥珀の中に入れられてから再び出されても生きられそうだけど、事前にどのくらいの生存率だったとかは確かめたのかなあと思いました。あと、やってるみたいですが、実際どうやってリカバリーするのかなあと思いました。リカバリーするなら宇宙空間でというか地球以外でやるのだとしたら機器系とかどうするのかなあ。

The arch mission foundationで使われている新技術-DNAストレージ

2019-08-20 10.37.23 からのスクリーンショット
https://www.archmission.org/dna
前回の記事でクマムシが月にいるというニュースを書きました。その時にクマムシを宇宙に飛ばした団体がTHE ARCH MISSION FOUNDATIONです。

そこのホームページを読んだら面白そうかつあまり日本語で紹介もされていなさそうなので、訳っていうと大げさですが、何をやってんのかなあということを自分でまとめてみようと思います。

今回は、DNAストレージについてです。

DNAストレージとは

DNAストレージとはDNAにデータを書きこんで保存する新技術のことです。

DNAにデジタルデータを保存することによってより安価かつ省スペースに大量のデジタルデータを保存することができます。

どれくらい省スペースかというと、爪の先よりも小さいスペースですね。

DNAは私達、地球生命の遺伝子を載せている媒体で、生物の細胞一個一個に入っています。

細胞一個一個を肉眼で見るとまあ小さいしほとんど見えないですよね。それよりも小さいのがDNAなのでどれくらい小さいかは想像できるかと思います。

人の全DNA(ゲノム)は30億塩基対と言われているので、30億文字です。そんな小さい中にそれだけの情報が入っています。

今デジタルデータを保存しているメディアは色々ありますが、DVDとかブルーレイディスクとか、USBメモリとか。。。
それらと比べても圧倒的に小さくてたくさん情報が入るってことがイメージできるかなと思います。

DNAストレージはMolecular Information Systems Labolatory(MISL)のプロジェクトの1つ

このDNAストレージはMISLの初めてのプロジェクトです。

MISLとは

MISLとはマイクロソフトとワシントン大学が生物学がどのようにIT産業に利益をもたらすかを研究するために作った研究所です。その中で初の試みがこのDNAストレージという技術というわけですね。

DNAストレージには本のデータがコードされている

MISLのチームはDNAに何の情報を書き込んだのでしょうか。このプロジェクトでは20のパブリックドメインの本のデータを書き込むことに成功したようです。そしてそれらの情報がエラーなしでリカバリーされることを確認したようです。

次は画像データをDNAストレージに

現在チームはMemories in DNAというプロジェクトで写真のコレクションをDNAストレージにいれようとしているようです。

合成されたDNAに情報は保管される

DNAに保存される写真、テキストデータは数十億単位の合成DNAにエンコードされ、長期保存される。そしてこれらのデータは初のLunar Libraryの分子データコレクションとなるそうです。

クマムシが月にいるかもよ

2019-08-15 22.47.31 からのスクリーンショット

今回のBBCニュースの記事はTardigrades: 'Water bears' stuck on the moon after crash

今、月にはクマムシがいます。というニュースです。結構やらかした話だなあって感じです。SFのネタにされそうですね。

ニュースの概要

4月に月に不時着というか月に飛んだイスラエルの宇宙船が壊れてそこに載せられていたクマムシが月にいるだろうということですね。

クマムシは脱水された状態で人口の琥珀の中にいれられていたみたいですね。 そんなんで生きていられるのかと思う人もいるかと思いますがたぶん奴らは生きられるんですよね。

ざっくりとクマムシの説明

クマムシは英語ではtardigradeとかwater bearとか呼ばれてます。 前者の呼び方はより学術的な方です。コケの中とかに生息しているようです。

詳しく知りたい人はクマムシ博士のむしブロをご覧ください。

クマムシは脱水されて乾眠の状態になると放射性、熱、圧力の耐性が上がるという地上最強の生物なんて呼ばれたりすることもある生物だからです。

ロケット飛ばした経緯

そもそも、なんでクマムシなんか載せて月にロケット飛ばしてんねんという話ですが。。。

The arch mission foundationという団体が地球、人類の記録のバックアップを取るという計画で月に、地球とか人類とかの情報を残しておこうという活動のためみたいです。

The "lunar library" - something resembling a DVD that contains a 30-million-page archive of human history viewable under microscopes, as well as human DNA - was being carried on the Beresheet robot lander.
ということで、3000万ページ分の人類の歴史とかをviewable under microscopes, as well as human DNAだからDNAに書きこんだんですかね。DNAを情報のバックアップに利用しようみたいな話もありますしね。

このあたりの話はちょっと勉強してあとでまとめようと今は思っています。では。


最近ポピュリズムっていう言葉をよく聞くんですが、どういう意味なのかがわからなかったのでpopulismでググッてみたらこの記事、2018年の6月の記事と一年前ですが、がみつかったので読んでみました。

以下が今回読んだ記事です。
What is populism, and what does the term actually mean?

ポピュリストと呼ばれる人

Donald Trump, Jeremy Corbyn, and Rodrigo Duterteらはポピュリストとラベルされているようです。しかし、それぞれのポピュリストという言葉の使い方は必ずしも同じではないようです。

ポピュリズムとは

ポピュリズムは社会がモラル的に良くないエリート層と"純真"な一般大衆とに分断されるとする考え方のようです。

ググると、「大衆に迎合して人気を煽る政治姿勢」とかでてきます。

最近で成功しているポピュリストは保守派の政党でよく見られその勢いは加速している。ポピュリストの政党は昔からあったそうですが、今ほどの勢いはなかったようです。

ポピュリズムの拡大の原因

アメリカのトランプ大統領とかはポピュリズムと反移民など他の考え方と結びつくことで勢いが増しているようです。

一方、EUのほうではmulticulturalismやglobalismにより変化する社会情勢によってポピュリスト政党の勢いが増しているようです。さらに、珍しいケースですが2008年から2011年に起きた金融危機は、お金持ちのエリート層がこの出来事に対して多かれ少なかれ大衆に与えた責任があるのだと特定されたものでした。

最近のポピュリストの特徴

ここ最近で成功しているポピュリストの特徴の1つはbad mannersや典型的な政治家っぽくない振る舞いをすることのようだ。例えば、USのトランプ大統領とかフィリピンのドゥテルテ大統領とかですね。

他には、危機を引き起こすことが挙げられる。(ここはどう解釈すればいいか難しいなあと思ったところ)"perpetuating a state of crisis"って表現されているところです。

その後を読むと、ポピュリストのコンテンツはネガティブに(anti-politics, anti-intellectualism, anti-elite)作られているので利用しやすいとあるので、そういった煽動的な意味合いでのcrisisなのかなあと思いました。

また、ポピュリストリーダーに共通することとしては、彼らは複雑な民主主義システムが嫌いなところで直接民主主義を好むところだそうです。
確立された民主主義システムの信頼の欠落は強いリーダーを生む原因になるだろうと言及している。

ということは、独裁的な動きにつながっていくのかなあという印象を受けました。

自分が、その政治の動きの中で守られるというか味方の人であるうちはいいけれど、そこから外れた時は敵になるということはけっこう恐ろしいのかなあと思いました。

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