アキタの雑記

博士後期課程の雑記ブログ。 読んだ本、コンピューター系のメモ、愛猫の写真、勉強のこととか。

2019年08月

ブラジルの熱帯雨林アマゾンの記録的火災

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今日はAmazon fires: Brazilian rainforest burning at record rate, space agency warnsという記事です。火災が人為的に引き起こされたもので記録的な勢いで火災が起きているのは今年1月に政権が交代してからなので、現政権への森林保全の対応に対して批判が集まっているようです。政治とも絡んでくるので保全というものは難しいですね。

アマゾンの記録的な火災によって出た煙によってサンパウロでは真っ黒にblack outしそれが1時間も続いたようです。この煙は2700km以上もの距離から強風によって運ばれてきました。火災の凄さがわかりますね。

アマゾンでの火災の原因

Inpeによると今年1月から8月までで72000件も森林火災が起こっており、これは2013年からの観測史上最大である。

さらに、8月15日(木)から9500件もの火災が主にアマゾン地域から観測されている。

アマゾンでの森林の自然火災は主に乾季に起こりますが、森林火災は自然火災だけでなく違法な森林伐採などによっても引き起こされる。

ボルソナーロ氏はデータを見直したうえで、今はqueimadaと呼ばれる農民たちが農業のために土地を焼く季節だとした。

Inpeは今年の森林火災の件数は乾季とはいえ通常よりも多いと指摘している。

さらに、Inpeの科学者Alberto Setzerはこの火災は今年の異常気象とは関連がなく、降雨量も平均を少し下回る程度だとしています。

乾季は火を使い広げるには良い季節だが、意図的にせよ偶然にせよ火をつけているのは人間だ。

ボルソナーロ氏が大統領就任後から悪化する森林伐採

科学者によるとアマゾンの森林減少はボルソナーロ氏が大統領に就任した今年1月から加速している。

アマゾンは世界で一番大きな熱帯雨林で、森林は二酸化炭素を吸収するので地球温暖化の進行を遅くする働きがある。

過去20年の前政権では森林伐採が減少するようにアマゾンを管理してきたが、現政権ではそのような動きはみられない。

人口琥珀(Artificial Amber)

ARTIFICIAL AMBER

この前はThe arch mission foundationのDNAストレージについて書きました。今回は人口琥珀(Artificial Amber)についてです。ARTIFICIAL AMBERから書きましたので英語で読みたい人はどうぞ。

クマムシが月に着陸かで、クマムシがこの人口琥珀に封じ込められて月に送られたんだーってことが書いたのでそれに関する補足みたいな形になりそうです。ただ、詳細なページはまだ作られていないようなので、ざっくりと概要だけになります。

情報を保存してきた琥珀

自然は樹木から得られる樹液から琥珀を作り何百万年もの間生物学的なサンプルを保存してきました。

映画ジュラシックパークでは、琥珀に保存された蚊のような生物を取り出し、それが吸った恐竜の血を抽出し恐竜を作り出しました。これは映画の話ですが、琥珀に様々な太古の生物が保存されているのは事実です。

人口琥珀の利用

現在、昆虫学者や植物学者によって様々な形で人口的に合成された樹液を使って生物学的なサンプルの保存が行われています。

The arch mission foundationでの研究

The arch mission foundationでも、このような人口的に合成された樹液をを人口琥珀として使って、DNAや細胞、生物の長期保存およびそのリカバリーができないかを研究しています。

プロジェクトの一部では、宇宙空間で長期保存に耐えるように生物学的な材料を琥珀にどのように封じ込めるか、また琥珀に封じ込められた標本をどのようにリカバリーするかについての探求も行われています。

個人的感想

クマムシが月に不時着したニュースでは、クマムシが人口琥珀に封じ込められてロケットで飛ばされたと書いてあったと記憶しています。クマムシは乾眠していれば琥珀の中に入れられてから再び出されても生きられそうだけど、事前にどのくらいの生存率だったとかは確かめたのかなあと思いました。あと、やってるみたいですが、実際どうやってリカバリーするのかなあと思いました。リカバリーするなら宇宙空間でというか地球以外でやるのだとしたら機器系とかどうするのかなあ。

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青森からの帰り道、角館の武家屋敷にて昼食休憩。

有名な観光地、駐車場料金500円を払い周辺をぶらぶらと。

大型のバスでツアーみたいな感じで来ているご年配の方々などもいた。お盆休みはまだ続くようだ。

車を降りると、売店のおじいさんが名物いぶりがっこの試食を持ってきてくれた。大変ありがたい。しかし、こんなに押しの強い売り子は初めてだった。

武家屋敷の風景とセミの声があわさって古き日本の風情ある雰囲気だった。その古き日本の時代に生きたことはないけど。

稲庭うどん


昼は稲庭うどんのつけ麺をたべた。細麺でつるつるいけるんだね。
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これが店の正面。駐車場から歩いて5分もかからないでついた。

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美味しい珈琲 ねずねこ 古物、雑貨の店


昼食後少しぶらついて雑貨屋さんに入ってコースターを買ってしまった。
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店内はレトロな感じで雑貨とか着物のリメイクなんかも素敵な雰囲気で、しかも値段も良心的だった。1000円以内で変えるものもたくさんあった。コースターは300から400円でしたん。

こんどはコーヒーでも飲みたいものだ。

また青森行く時は通ると思うので、次はカメラ持ってぶらぶらして写真撮って比内地鶏の親子丼でも食べに行きたいな。

秋田県大館の天然の冷蔵庫、風穴(ふうけつ)


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山形から青森へ下道でのロングドライブ。

その道中にある秋田県大館市、ここに地下から涼しい風が吹く場所があると母が教えてくれました。
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昔は冷蔵庫として使っていたとか。

流石に母よ話を盛りすぎだと思いながら着いてびっくりホントにひんやりとした風が流れてくるじゃないですか。

風穴の温度は3.7度とたしかにこれなら冷蔵庫として機能するなあという温度。
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そのひんやりとした風が流れてくる土地柄、そこに群生する植物たちも高高度に分布する高山植物が多いそうです。
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そして天然記念物指定されています。
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風穴からは冷気で空気が白くなっていました。

近くを通ったら最近の猛暑を涼みに訪れるのもありなのかなと思いました。

The arch mission foundationで使われている新技術-DNAストレージ

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https://www.archmission.org/dna
前回の記事でクマムシが月にいるというニュースを書きました。その時にクマムシを宇宙に飛ばした団体がTHE ARCH MISSION FOUNDATIONです。

そこのホームページを読んだら面白そうかつあまり日本語で紹介もされていなさそうなので、訳っていうと大げさですが、何をやってんのかなあということを自分でまとめてみようと思います。

今回は、DNAストレージについてです。

DNAストレージとは

DNAストレージとはDNAにデータを書きこんで保存する新技術のことです。

DNAにデジタルデータを保存することによってより安価かつ省スペースに大量のデジタルデータを保存することができます。

どれくらい省スペースかというと、爪の先よりも小さいスペースですね。

DNAは私達、地球生命の遺伝子を載せている媒体で、生物の細胞一個一個に入っています。

細胞一個一個を肉眼で見るとまあ小さいしほとんど見えないですよね。それよりも小さいのがDNAなのでどれくらい小さいかは想像できるかと思います。

人の全DNA(ゲノム)は30億塩基対と言われているので、30億文字です。そんな小さい中にそれだけの情報が入っています。

今デジタルデータを保存しているメディアは色々ありますが、DVDとかブルーレイディスクとか、USBメモリとか。。。
それらと比べても圧倒的に小さくてたくさん情報が入るってことがイメージできるかなと思います。

DNAストレージはMolecular Information Systems Labolatory(MISL)のプロジェクトの1つ

このDNAストレージはMISLの初めてのプロジェクトです。

MISLとは

MISLとはマイクロソフトとワシントン大学が生物学がどのようにIT産業に利益をもたらすかを研究するために作った研究所です。その中で初の試みがこのDNAストレージという技術というわけですね。

DNAストレージには本のデータがコードされている

MISLのチームはDNAに何の情報を書き込んだのでしょうか。このプロジェクトでは20のパブリックドメインの本のデータを書き込むことに成功したようです。そしてそれらの情報がエラーなしでリカバリーされることを確認したようです。

次は画像データをDNAストレージに

現在チームはMemories in DNAというプロジェクトで写真のコレクションをDNAストレージにいれようとしているようです。

合成されたDNAに情報は保管される

DNAに保存される写真、テキストデータは数十億単位の合成DNAにエンコードされ、長期保存される。そしてこれらのデータは初のLunar Libraryの分子データコレクションとなるそうです。

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